OSDrC錠

OSDrC®は、可変式二重構杵のテクノロジーにより、内核を正確かつ自在にコントロールできるため、従来よりも高品質な有核錠が製造できるだけでなく、様々な新剤形の開発を可能にします。複数の内核をもつ錠剤や、難成形物質を内核にもつ錠剤もワンステップで製造可能です。これまでになかった新しい剤形も、すべてはあなたのアイデア次第です。

OSDrC®による放出制御

OSDrC®の正確な内核ポジショニング技術があれば、外層の厚みにより薬物放出を自由にコントロールすることができます。また、複数の内核でも正確に配置できるため、様々なパルス放出特性を有する錠剤の製造が可能になります。

分割型有核錠

OSDrC®は、これまでの技術では不可能だった分割型の有核錠もワンステップで製造することが可能です。例えば、OSDrC®分割型腸溶錠は、世界初の分割できる腸溶錠です。内核は常に外層に包まれているため、錠剤の分割に関わらず、目的とする放出制御特性を維持することができます。

成形不良核の有核錠化

内核の供給工程を必要としないOSDrC®は、難成形性の粉末でも内核に包含することができます。つまり、内核薬物を粉末のまま外層で包んでしまうことが可能なため、口腔内速崩壊錠にも応用でき、ペレットを内核に配置すれば、カプセル剤を錠剤に変更することも可能です。このように、従来の製剤設計プロセスを大きく変えることができます。

口腔内崩壊錠(OD 錠)

OSDrC® OD錠(口腔内崩壊錠)は、患者様の立場に立った製剤設計を可能にする新コンセプトの錠剤です。成形しにくい薬物でも高濃度で含有でき、錠剤表面が固く耐摩耗性に優れているため、普通錠と同様に取り扱えます。また、外層を活用して苦みをマスキングしたり,高薬理活性物質に対してコンテインメント機能を付与することも可能です。

糖衣錠やフィルムコーティング錠の代替

OSDrC®は非常に薄い外層をもつ有核錠もワンステップで製造可能です。このことは、糖衣錠やフィルムコーティング錠の代替を可能とし、製造工程の大幅な圧縮、生産コストの低減を実現します。

内核、外層の形状も自在

OSDrC®の剤形は円形だけに限りません。二重構造杵を取り替えるだけで、内核及び外形ともに自在な形状にすることができます。