OSDrCデータ

OSDrC®は、従来の打錠機の性能や錠剤の精度に関するいくつかの比較試験において、同等又はそれ以上のレベルを実証しています。 また、OSDrC®テクノロジー及び関連機器はパテントで守られており、今後もこのテクノロジーを守るため、産業財産権は拡張されていきます。

質量変動

OSDrC®ロータリー打錠機による外層,内核及び錠剤のそれぞれの平均質量と変動係数の経時測定をしたところ、一般的な打錠機と比較して同等以上に優れているという結果が得られました。

Ozeki et al., Journal of Japan Society of Pharmaceutical Machinery and Engineering, 2004, 13(2), 6-15

核ズレ

OSDrC®ロータリー打錠機及び従来打錠機において、核ズレの比較試験を行ったところ、従来打錠機では打錠速度が上がるにつれて核ズレが大きくなったのに対し、OSDrC®ロータリー打錠機の内核ズレは常に0.1mm以下と極めて低いレベルで推移しました。

Ozeki, Journal of Japan Society of Pharmaceutical Machinery and Engineering, 2005, 14(4), 12-21

固体コーティング

OSDrC®ロータリー打錠機で製造した外層厚0.5mm及び0.75mmの有核錠の変動係数を測定したところ、質量変動は極めて小さく、フィルムコーティング錠に匹敵する固体コーティングが可能という結果が得られました。

Ozeki, PHARM TECH JAPAN, 2005, 21(9), 1407-1413

クロスコンタミネーション

OSDrC®ロータリー打錠機により製造した錠剤の外層上部、外層側面及び外層下部のそれぞれのクロスコンタミネーションを測定したところ、内核(アセトアミノフェン)から外層に移行した薬物量は0.03%以下と極小の結果が得られました。OSDrC®は、内核薬物と外層剤との薬物相互作用を抑制する点でも有用であると言えます。

Ozeki, Journal of Japan Society of Pharmaceutical Machinery and Engineering, 2005, 14(4), 12-21

放出制御

OSDrC®ロータリー打錠機で製造した外層厚み0.5mm、1.0mm及び2.0mmの有核錠において内核(アセトアミノフェン)の放出率を測定したところ、外層の厚みにより薬物の放出をコントロールできることが実証されました。

Ozeki et al., Journal of Controlled Release, 2004, 95(1), 51-60

分割型有核錠

従来の製剤技術では、腸溶剤を分割することはできませんでしたが、OSDrC®ロータリー打錠機では分割型有核錠として製造が可能です。OSDrC®分割型有核錠の内核(アセトアミノフェン)放出率を測定した結果、分割前、分割後とも同等の放出特性を維持することが実証されました。

Ozeki et al., Pharmaceutical Research, 2004, 21(7), 1177-1183

成形不良核の有核錠化

有核錠の内核中に難成形性の粉末(アセトアミノフェン結晶)を充填し、摩損度を測定したところ、OSDrC®はPM(物理混合)よりも優れていることが実証されました。

Ozeki et al., International Journal of Pharmaceutics, 2003, 259(1-2), 69-77

カプセル剤の錠剤化

OSDrC®は、難成形物質を内核に包含することができるので、カプセル錠を錠剤に代替することができます。OSDrC®ロータリー打錠機によってペレットを含有する分割錠の放出特性を測定したところ、オリジナルのカプセル剤と同等の放出特性を示す結果が得られました。

SKK company data, 2004