OSDrC®(オスドラック®) 技術情報

OSDrC®には、可変式の二重構造杵をはじめとし、従来の打錠機の概念を超える数々のテクノロジーが盛り込まれています。核ズレ、質量変動及びクロスコンタミネーションなどの問題が生じることなく、1時間あたり約10万錠の革新的製剤の製造を実現するのは、あらゆるシミュレーションのもとに開発した最新テクノロジーによるものです。

可変式二重構造杵により、ワンステップで有核錠を製造

OSDRC®テクノロジーは、可変式の二重構造杵により、正確かつ自在な製剤を製造することができる革新的な製剤技術です。
ロータリー打錠機には54本の二重構造杵と3つのフィーダーが備えられ、各杵がターンテーブルを1回転する間に錠剤がワンステップで製造されるので、従来のように内核の供給工程は必要ありません。また、内核は最終圧縮直前まで下外杵でホールドされるため、核ズレが決して生じないという特長をもっています。

Double-Punch Technology
(3d CG)

One-Step Manufacture
(3d CG)

杵を取り替えるだけで、様々な錠剤を可能に

OSDrC®により製造できる錠剤の種類は、二重構造杵のバリエーションで無限に広がります。外層の厚みや内核の位置の正確なコントロールはもちろんのこと、錠剤の外形や内核の形状も自在です。OSDrC®は、分割型有核錠のように、従来の技術では不可能であった全く新しい錠剤の開発を可能にします。

正確かつ高速な打錠を実現するカム・ファンクション

OSDrC®の二重構造杵の動きは、機械工学に基づいて設計されたカムが担っています。このカム・ファンクションにより従来の打錠機と同等以上の生産能力を保持しながら、複雑で独立した杵運動を可能としました。

Cam Function
(3d CG)

最新デバイスの数々

OSDrC®ロータリー打錠機は、フィーダー間の粉末のクロスコンタミネーションを防止できる最新のデバイスを装備しています。また、盤面の集塵や残留した粉粒体を除去する機能や剰余分をリサイクルする機能も有し、約95%の薬剤回収率を実現、コスト面でも大きく貢献します。

GMPに準拠した先進の機能

OSDrC®ロータリー打錠機は、各層の圧力のモニター、自動サンプリング及び自動排除機構など、GMPに準拠した先進の機能を装備しています。